伊藤さんも不安げだったけど、女性の私とは比べようもないわ。

ダメダメ…

女性だから出来ないなんて事になったらあの店の課長の言った通りになっちゃう。

ここは踏ん張りどころかもしれない。

どちらにしてもやるしかないのだから…。

大丈夫…

磯貝課長が自信を持って背中を押してくれたんだから…

私には会社を救う使命がある…。

そうよ。

自信を持ちなさい、綾子。

今まで努力して報われなかった事があって?

いいえ。

そんな事は一度たりともなかったわ。

努力すれば必ず結果はついてきた。

今回だけが特別だなんて…
思わなきゃいいの。