終業後、伊藤くんと連れ立って待ち合わせの店に急ぐ。
到着すると伊藤くんは少しだけ挙動不審になった。
その店は高級スーパーであるロイヤルが経営しているダイニングバーだ。
ロイヤルは伊藤くんの顧客でもある。
だからと言って店を見ただけで挙動不審になる意味はわからないが…
俺は綾子のお気に入りの店だという理由で選んだだけだ。
店内に入ると結構な賑わいで、いつも座る席の方を見ると既に綾子が着席していた。
近づく俺に気付いた綾子が笑顔で軽く右手を振っている。
あの笑顔が堪らない…
「悪い。待たせたか?」
「私もさっき来た所よ」
二人で微笑み合う。
綾子が伊藤くんに「お疲れ様」と笑顔で言うと、いかにもバツが悪そうに合流した事を謝っている。
そんな彼の姿に綾子の方が恐縮していたが、伊藤くん的には綾子にも聞いて欲しいという事だったので俺は内心ホッとしていた。
正直、彼の相談内容が全く読めていなかったから。
オーダーを済ませると伊藤くんがいきなり切り出した。
到着すると伊藤くんは少しだけ挙動不審になった。
その店は高級スーパーであるロイヤルが経営しているダイニングバーだ。
ロイヤルは伊藤くんの顧客でもある。
だからと言って店を見ただけで挙動不審になる意味はわからないが…
俺は綾子のお気に入りの店だという理由で選んだだけだ。
店内に入ると結構な賑わいで、いつも座る席の方を見ると既に綾子が着席していた。
近づく俺に気付いた綾子が笑顔で軽く右手を振っている。
あの笑顔が堪らない…
「悪い。待たせたか?」
「私もさっき来た所よ」
二人で微笑み合う。
綾子が伊藤くんに「お疲れ様」と笑顔で言うと、いかにもバツが悪そうに合流した事を謝っている。
そんな彼の姿に綾子の方が恐縮していたが、伊藤くん的には綾子にも聞いて欲しいという事だったので俺は内心ホッとしていた。
正直、彼の相談内容が全く読めていなかったから。
オーダーを済ませると伊藤くんがいきなり切り出した。