「綾子…。実は、君の事で悩んでいた時、相談に乗ってくれた友人がいるんだ」

「えっ?そうなの?」

「ああ…。俺が唯一心を許せるヤツだ。ソイツは今、大阪で会社を経営していてな。上手くいったら君に会わせろと言われていたんだ」

「直人くんが大切に思っているお友達なら私も会ってみたいわ」

「じゃあ、婚前旅行としけこむか?」

「なんだか卑猥ね…」

「そんな事はない。一度くらい旅行も悪くないだろう」

「でも…土日だけじゃ慌ただしいわね…」

「連休があっただろう?そこなら行けるんじゃないか?」

「でも、来週よ?お友達のご予定が…」

「アイツなら心配ない。気ままな独身貴族だから」