いつまでもあの人から逃げる事なんて出来る筈もない。
同じ職場。
更には私の直属の上司。
嫌でも毎日顔を合わせなければならない。
しかもそれが私の選んだ道。
どこかで踏ん切りをつけねばと思うほど、無限のネガティブループに嵌り込んでしまう。
そんな時。
あの人が珍しく会社を休んだ。
いつもあの人は私の次に出勤してくる。
それなのに、その日はいつまで経っても姿を見せなかった。
始業時刻になってもまだ姿を見せないあの人に何かあったのではないかと訝しんでいると、部長室から部長が出て来た。
「一課の皆。すまない、言うのを忘れていた。本日安曇野課長は体調不良で欠勤だ。同行の予定だった者は変更してくれ。以上だ」
体調不良?どうしたっていうの?
あの人は年を感じさせない程健康だった筈…。
私がそばにいた時は食事にも気を遣っていたし、あの人自身も体力作りに励んでいた。それなのに…
まさか…私のせい?
私があの人から離れたせいで、あの人は節制した生活を送れなくなってしまったの?
いいえ…まさかそれはないわ…。
だって私を叱責したあの時、あの人の目には私はただの部下としか映っていなかった。
もう既に私との事は思い出に変わっているのなら。
体調を崩すほど、私に対する喪失感に苛まれているとは思えない。
同じ職場。
更には私の直属の上司。
嫌でも毎日顔を合わせなければならない。
しかもそれが私の選んだ道。
どこかで踏ん切りをつけねばと思うほど、無限のネガティブループに嵌り込んでしまう。
そんな時。
あの人が珍しく会社を休んだ。
いつもあの人は私の次に出勤してくる。
それなのに、その日はいつまで経っても姿を見せなかった。
始業時刻になってもまだ姿を見せないあの人に何かあったのではないかと訝しんでいると、部長室から部長が出て来た。
「一課の皆。すまない、言うのを忘れていた。本日安曇野課長は体調不良で欠勤だ。同行の予定だった者は変更してくれ。以上だ」
体調不良?どうしたっていうの?
あの人は年を感じさせない程健康だった筈…。
私がそばにいた時は食事にも気を遣っていたし、あの人自身も体力作りに励んでいた。それなのに…
まさか…私のせい?
私があの人から離れたせいで、あの人は節制した生活を送れなくなってしまったの?
いいえ…まさかそれはないわ…。
だって私を叱責したあの時、あの人の目には私はただの部下としか映っていなかった。
もう既に私との事は思い出に変わっているのなら。
体調を崩すほど、私に対する喪失感に苛まれているとは思えない。