『ねぇ、何描いてるの?』
『別に、ただの風景画だよ。』
『どこの?』
『家の近くの川。』
『どうして?』

よく、こうもそんなに話したことも無い人に、質問できるのか、という疑問を払いのけ、

『単なる気まぐれだよ。』

と、僕は答えた。こんなやりとりを、もうほぼ毎朝している気がする。何が楽しくてこんな事をしているのか、僕には見当もつかないが…

放課後、例の川の河岸に行き、何枚か写真を撮り、帰宅した。