「話はわかりました。
 会議を邪魔してすみません。
 その女の言う”秘書面接”は
 確かに俺のところの話なので
 責任持って連れていきます」


社長の一言に状況は一転。
ヒートアップしていた男達は納得したのか
警備員を引き払い
素直にイトカを社長に託した。


「来い、女」

「あ、はい…」


とんでもない言い掛かりから救われて
心底助かったとホッとしながら
足早に歩く社長の後をついていく。

本当に助かったかどうかは別として――――



【柴永 サクマ】28歳 通称:シバ社長
ステータス:リーベンビルズを所有する3代目の社長、ボス。
若くしてトップにいるせいか冷酷非情。
笑わない・優しくない・人間味がないと3拍子揃っている。
口数も少なく感情も読めない。
182cmでスマートマッチョ。割とカッコいい。
年齢関係なく働く女性達が彼に魅了している。


イトカが面接に来た就職先。
それがこの社長の秘書だ。



迷路のようなビル内を歩き回り
連れて行かれた先は”社長室”