麻衣ちゃんが昼休憩から戻るのを待ちかね、喰い気味に報告すると、なんで呼ばないんだと軽く舌打ちされた。

「どっちにしても容疑者Xに事情聴取しないことにはー」

「だよねぇぇ・・・」

「紀子サマとの結婚を決意してー、カラダだけの関係を清算しようとしたらー、実は本気になってた女がヤケクソになって突撃してきたー、的な?」

何だかんだ麻衣ちゃんの読みは的外れじゃない気がする。

「ハタさんは諦めてくれるんですかねー?」

「・・・さあ」

ぽつんと呟く。答えは千秋さんしか知らないんだ。







「お帰り、きぃちゃん。ご飯できてるよ?」

その晩も、千秋さんはいつもと変わんない笑顔であたしの帰りを待っていた。