「こーいうのは大事だからとか言って、ずーっと“待テ”なんですよぉ~っっ」

両手で顔を覆って泣き崩れるマネ。

一緒の布団で寝てくれたのだって、ホテルから帰ったあの日だけ!今までどーり自分の部屋で別々だし、そりゃねぇキスはしてくれますよ?いってきますとオヤスミのキスは。軽くチュッって!

「二人きりなのにー、邪魔するヤツもいないのにー、ぜんぜん姪っ子フィルター解除してないってゆーかあぁぁ!」

言っててホントに目が潤んできた。

「結婚してにぎやかな家族作るって言ったの、千秋さんなのに~~っ」

「落ち着けー紀子さまー」

麻衣ちゃんの棒読みが聞こえて、すん、と鼻をすする。