・・・・・・・・・なんだろ、自分がすっごく汚れてる気が・・・。でもでも、こんな豪華なスィートルームで千秋さんと朝を迎えるなんて初体験、生まれ変わっても無いんじゃ?

天使と悪魔が押し合いへし合い。納得いきそうでいかない。だって!あたしは!喉から手が出ちゃってるくらい、この瞬間を夢見て待ってたんだから~っっ。

「きぃちゃんの顔、怖くなってる」

優しく頬を撫でられて、思わず唇を尖らせた。

「今したい」

「・・・あのね、意地悪してるんじゃなくてね。この部屋は彼に譲ってもらったようなものだし、僕にも僕なりのプライドがある。・・・って言えばいいのかな」

今度は髪を撫でながら、千秋さんはあたしにやんわり言い聞かせる。