そこでハッとした。スィートって一泊いくら?!もちろん半分出します、出しますけども!

「あのぉ~…」

恐る恐る。明日、コンビニのATMでお金下ろさなくちゃ。

「この部屋ってお幾らくらいでしょう??ちゃんと払うんで言ってくださいねー、ハルトさん」

「んー?いーよ、そんなの。悪いのオレの車だし」

「いえいえ、とんでもないっ。ご飯もごちそうになっちゃったし、そんなコト出来ませんってば!」

「デートなんだから、そーいうのは男に任せな。じゃないと立つ瀬がねーわ、オレの」

「……ソウイウモノデスカ?」

「そーいうモンだよ」

なぜか片言になったのを、涼しそうな顔で頭をポンポンされた。