あーホントによぉぉっく分かります、そのもどかしさ!!うんうんと力強く頷くあたし。

「千秋さんがお母さんの呪いを大事にしたい気持ちもそりゃ分かってます。死んじゃった人は何かしたくたってもう何もできない、だから託された自分がって・・・!」

お父さんが先に死んじゃってお母さんてば、自分がもしもの時を考えて、千秋さんにあたしの将来だとかを念入りに頼みまくってたのかもしれない。

じゃなかったら、二十代の独身男に姪っ子を引き取って育てる決心なんかつくわけない。でも。でもでもでも!

「それって前向いて生きてるんですかね。前見てるだけで首から下は後ろ向きですよ、そんなの」

思ったままを零した。