オーナーが待ちきれない様子で、お店は19時の早終い。即、海鳴り亭であたしの誕生会って名目の飲み会がスタートした。
「紀子ちゃんが、もう一段オトナの階段のぼった記念にカンパーイ!!」
陽気な由里子さんの声が店内に渡る。
いつもの端っこのテーブル席を二つくっつけ、主役のあたしが上座、向かって右手に由里子さん、店長の野乃さん、マキノさんってかなり前のスタッフさん。歳は野乃さんと同じくらいで、今は刑事さんだったかな。マジメそうな雰囲気でわりと毒舌。普段は表情のバリエーションがあんまりない野乃さんだけど、マキノさんが来るときは楽しそう?嬉しそう?
左手には麻衣ちゃん。海人と、たまに由里子さんと一緒に海外の買い付けに出向くハルトさんの二人は遅れて参加予定。
「ありがとうございまぁすっ。のぼった階段、すでに転げ落ちそーですけど踏ん張りま~す!」
「ガンバレ紀子サマ-」
麻衣ちゃんが棒読みでエールをくれる。
「落ちたって登り続けてれば、いつかは頂上に着くわよぉ?」
ちょっぴり深イイコトを言った由里子さんが、可愛く片目を瞑って見せた。
「紀子ちゃんが、もう一段オトナの階段のぼった記念にカンパーイ!!」
陽気な由里子さんの声が店内に渡る。
いつもの端っこのテーブル席を二つくっつけ、主役のあたしが上座、向かって右手に由里子さん、店長の野乃さん、マキノさんってかなり前のスタッフさん。歳は野乃さんと同じくらいで、今は刑事さんだったかな。マジメそうな雰囲気でわりと毒舌。普段は表情のバリエーションがあんまりない野乃さんだけど、マキノさんが来るときは楽しそう?嬉しそう?
左手には麻衣ちゃん。海人と、たまに由里子さんと一緒に海外の買い付けに出向くハルトさんの二人は遅れて参加予定。
「ありがとうございまぁすっ。のぼった階段、すでに転げ落ちそーですけど踏ん張りま~す!」
「ガンバレ紀子サマ-」
麻衣ちゃんが棒読みでエールをくれる。
「落ちたって登り続けてれば、いつかは頂上に着くわよぉ?」
ちょっぴり深イイコトを言った由里子さんが、可愛く片目を瞑って見せた。