見開いてた眸が徐々にうつむき加減に、しばらくテーブルの上に落ちてた。それからゆっくりあたしを見つめる。

「きぃちゃん」

どことなく苦しそうな表情。・・・・・・そっか。やっぱりすぐには無理かぁ。想定内だけど心臓が一気に雑巾絞りされた感じ。・・・かなり。思ってたより。

「僕はね」

・・・うん。いいよ、ハッキリ言って千秋さん。

「きぃちゃんを愛してるよ。一人の女性として、ずっと」

ヒトリノ女性トシテ、・・・ズット?

「でも万里子さんと約束したから。きぃちゃんが幸せになるのをちゃんと見届けるって。ヒロ兄ちゃんの代わりに僕が一緒にバージンロードを歩くって」

だからね、と儚そうに微笑む。

「僕はきぃちゃんをお嫁にもらえないんだよ。・・・・・・ごめんね」

・・・・・・・・・・・・。はい?

プツプツ弾ける音がする。想定外すぎる衝撃的な告白に、思考回路がぶつ切りになってく音が。