「千秋さんから貰ったものは国宝級に大事に使うから!あたしが先に死んだらぜんぶお墓に収めてね?」

真顔でお願い。そんなことしたら窮屈だー、ってお父さん達からクレーム出そうだけど。プレゼントに埋もれて、それはそれでシアワセだと思うわけ。

「そんな叔父不幸はしちゃ駄目だよ、きぃちゃん」

『紀子ちゃん』がきぃちゃんってお母さん呼びになってて、あたしよりも真顔で返った。

「万里子さん達の分も合わせて長生きするのが、きぃちゃんの使命なんだからね」

「うん・・・そうだよねっ、足して300歳がノルマだよねー」

わざと明るく。千秋さんも今度はやんわり笑った。

おいて逝くのも、もう先に逝かれるのもイヤだから。千秋さんと手つないで一緒に逝きたいなぁ。胸の中で呟いた。