お好み焼きパーティの締めはあたしの大好物、駅前パティスリーの濃厚チーズケーキ~~。綺麗に片付けたテーブルにランチマットを敷き、シャンパングラスとデザート皿をセッティング。そして。

「ノ・・・えぇと紀子・・・ちゃん、僕とヒロ兄ちゃんと万里子(まりこ)さんからのプレゼントだよ」

やんわり笑顔で差し出されたラッピングの包み。毎年必ず、お父さんお母さんと三人からだってあたしに手渡してくれる、優しい優しい千秋さん。

「ありがとーっっ、開けていい?!」

今年はちょっと大きめ。丁寧に解いていく。アクセサリーは一度も貰ったことがない。わりと実用的なモノが多い・・・かな?

取り出してみると小ぶりなボストンバッグ、本革の。見た目はエレガントと可愛いの中間くらいで、カジュアルな恰好でも全然合いそう!相変わらず外さないなぁ~。

「こういうの欲しかった~っ、千秋さん大好きーっっ」

「良かった、気に入ってくれて。ノン・・・紀子ちゃん、前にお店でずい分眺めてたの思い出してね」

ちょっとはにかみ顔で、つっかえながらも名前を言い直してくれたりとか。あー萌える。萌えすぎて死ぬ。