毎年こうして花束贈呈の儀式を欠かさない。扉を開く前から先が読めててもすっごく嬉しい!
「ありがと~っ、千秋さんに祝ってもらえるのが一番のご褒美~~っ」
「僕もノンちゃんが元気に笑ってくれるのが、いちばん幸せだよ」
やんわり笑った千秋さんの手があたしの頭を優しくぽんぽんしてくれる。あー、両手が塞がってなかったら問答無用で抱きついてるのに。
「着替えてきたらパーティ始めようか」
「うん!ちょっと待っててー」
二階に上がる前に洗面所でもらった花を大事に花瓶に移す。自分の部屋のラックに飾ったそれをひとしきり眺めてから、チュニックタイプのルームウェアとストレッチパンツに着替えUターン。
ダイニングテーブルの真ん中にはホットプレート。小ぶりなお好み焼きが三枚、ジュウジュウ言ってる。その周りを出来合いじゃない唐揚げや春巻き、素揚げポテトなんかの居酒屋メニューが囲んで。
『乾ぱーい!』
ハイボールの缶を合わせて鳴らし、千秋さんを独り占めするお待ちかねの夜が始まった。
「ありがと~っ、千秋さんに祝ってもらえるのが一番のご褒美~~っ」
「僕もノンちゃんが元気に笑ってくれるのが、いちばん幸せだよ」
やんわり笑った千秋さんの手があたしの頭を優しくぽんぽんしてくれる。あー、両手が塞がってなかったら問答無用で抱きついてるのに。
「着替えてきたらパーティ始めようか」
「うん!ちょっと待っててー」
二階に上がる前に洗面所でもらった花を大事に花瓶に移す。自分の部屋のラックに飾ったそれをひとしきり眺めてから、チュニックタイプのルームウェアとストレッチパンツに着替えUターン。
ダイニングテーブルの真ん中にはホットプレート。小ぶりなお好み焼きが三枚、ジュウジュウ言ってる。その周りを出来合いじゃない唐揚げや春巻き、素揚げポテトなんかの居酒屋メニューが囲んで。
『乾ぱーい!』
ハイボールの缶を合わせて鳴らし、千秋さんを独り占めするお待ちかねの夜が始まった。