「やあ」


 そんな中、最初に声をかけたのは拓生くん。


 拓生くんが一輝くんに声をかけた後、すぐに私は一輝くんの顔を見た。
 拓生くんに声をかけられた一輝くんは、どんな表情をしているのだろう。
 私は、それが気になった。
 そして私が一輝くんの表情を気にしていると、


「どうも」


 次に一輝くんが口を開いた。

 意外にも……といってはあれなのだけど、一輝くんは普通の表情をしていた。