「結菜ちゃん」


 一輝くん。


「これからもよろしくね」



 私はそう言って、もっとぎゅっと一輝くんに抱きついた。


「ありがとう、結菜ちゃん。僕の方こそ、これからもよろしくね」


 一輝くんはそう言って、もっと強く私のことを抱きしめた。


 私と一輝くんに、やさしく穏やかな時間が流れる。

 それは、とても幸せで美しい時間。

 そんな時間がこれからも続いてほしいと、私は願った。