「あっ‼ そうだっ」


 ……‼


 彩月がいきなりそう言ったので、私はびっくりした反動で、一輝くんの方に向いていた顔が一気に彩月の方に向いた。

 私は、いきなりどうしたのだろうと思いながら彩月の顔を見ていると、


「二人とも、夕方以降、時間ある?」


 彩月は、私と一輝くんにそう訊いた。


「私はあるけど、一輝くんは?」


 私は一輝くんの方を見てそう訊いた。


「僕もあるよ」


 一輝くんもそう答えた。