私が一輝くんと最後に会ったのは、私と彩月が高校生になる春休み中で、私と彩月が高校の近くのマンションに引っ越しをする日のこと。

 私の家族と彩月の家族が見送りに来てくれて、そのときに一輝くんもいた。

 そのときは、まだ私が知っている一輝くんだった。

 一体この二年間の間に一輝くんの中で何があったのか。

 この二年間の間に一輝くんのイメージがあまりにも変わり過ぎていて、私の頭の中がついていかなかった。



「……結菜ちゃん……?」


 あっ……‼

 しまった……‼