「ここもでしょ……」 異常なくらいに過敏に感じてしまう。 そのせいか、私は思わず声が出てしまった。 だって一輝くん……。 私の耳元に息を吹きかけた後、耳元にキスをしてきたから。 「……結菜ちゃん……まさかそんな可愛い声をその男友達にも聞かせたの……?」 「……違うよ……一輝くん……拓生くんとは何も……」 「……へ~え……」 「一輝くん……?」 「……『拓生くん』っていうんだ……」 一輝くん……? 「な~んか、ムカついちゃうな~……」 え……?