彩月が驚きの発言をしてから、あっという間に一週間が経ってしまった。



 そして今日、一輝くんが私と二人で暮らす日がきた……というか、きてしまった。



 一輝くんが、こっちに来るための家具とかは、ほとんどない。

 ベッドなどは彩月がそのままにしておくからということだった。

 でも一輝くんがこっちに来るための家具をそろえないというのは、おばさんたちに不思議がられてしまうから、一輝くんの家具とかは、こっちに着いてから買うということにしているらしい。

 そして、とうとう彩月が私と一緒に暮らしていた部屋を出るときがきてしまった。

 彩月は「鍵は一輝に渡しておくから。たぶん夕方には、ここに来ると思う。それじゃあ一輝のことよろしくね」と言って部屋を出ていった。