まあ、いいかと茶色の眼鏡をかけて店内をウロウロしていた

自動ドアの開く音がした

「いらっしゃい……ま、せ……」

振り向くと堤先輩が立っていた

「何で……あと、その眼鏡」

「うん、百華ちゃんが今かけてるのとお揃いなんだよ、この間作ったんだ」

「お揃い……」

「俺からのプレゼント」

「そんなの私いらないです」

「何で急に避けるようなこと言ったの?」

「だって……」

「学校で話しかけないでって言ったからずっと我慢してた、卒業してからならいいかなと思って、教室でも待ってたのに……」

「………」

「やっぱり俺のだらしなさに引かれたのかと思って……でもどうしても百華ちゃんとの楽しかった時間は忘れられなくて、この眼鏡を作りに来た時に前の眼鏡の修理は金曜の夜に眼鏡はきてたって店長から聞いたんだ」

あっ……私が勝手に眼鏡を渡したら先輩の所に行けないと思ったんだった

「すみません……」

「だから嫌われてはなかったんだなって思ったんだよ、何か月曜日に友達とかに言われた?」

私は頭を横に振った

「だって……私と2日間探した眼鏡をしてこなかった……私を利用したんじゃないかって思って、家事代行として……」

「そんなことないよ!」