「なっ、バカ言うなよ、普通に帰ってきていいんだよ」
「なんだ、百華が子供だからな(笑)まあ、帰る時は連絡いれるよ、百華頑張れよ」
「頑張る?何を?」
「永和、百華ちゃんをからかうなよ」
「ハイハイ、じゃあ、着替えて出るからバイバイ」
永和は手を軽く振って階段を上った
「はぁ……」
「先輩、何を頑張るんですか?」
不思議そうな表情をみせる百華
「うーんと、そうだな……」
永遠はまた横になり今度は百華に抱きついた
「まず……いつまで彼氏の事を先輩って呼ぶの?永和の事は名前で呼ぶくせに」
「つい、癖で……永和くんは名前で呼べよって言われたからかな〜」
「俺でも百華って呼んでないのに永和は……」
あれ?拗ねてる?
「永和くんは最初から百華って呼ばれて先輩の事をバラされました」
「うん、いいよ、永和の性格はわかってるしね」
「先輩も呼んでいいですよ」
「いいの?」
「はい!」
「百華」
「はい」
「百華?」
「はい?」
「百華〜」
「何ですか〜(笑)」
「やっべ、恥ずかしいんだけど」
百華に回した手に力が入る
階段を走って降りる音がして永和はそのまま玄関を出たようだ