「そうなんですね」

また1つ先輩の事を知った

「フフッ」

「どうしたの?」

「会う度に先輩の事を知っていくんだなぁと思って想像しちゃいました」

「こんな、ぐうたらだよ」

先輩は私の太ももに頭をのせて、長い足がはみ出るように横になる

「そして、甘えたなんだ、覚えておいて、頭なでて(笑)」

「ハイハイ(笑)」

私はサラサラの先輩の頭を撫でた

「気持ちいいな、百華ちゃんの手」

先輩は私の指を触る

「今度は指輪をプレゼントしたい」

「いらないですよ、まだ高校生なんで、ネックレスでも十分過ぎます、それならいい参考書がいいです」

「ハハッ、百華ちゃんらしいな、飾らないところ……そういうとこもまたいいんだよな」

チュッ

触っていた百華の指に軽く口をつける

ピクッと百華は反応した

永遠は軽く口角をあげた

可愛いな……


ガチャっとリビングのドアが開いた

「あっ、永和くん」

百華は手を永遠から離した

「あー、邪魔?」

永遠が体を起こした

「永和、用事は?」

「早く終わったから帰ってきた」

「そっか、今日は百華ちゃんが夕食作ってくれるって」

「あー、悪いけど着替えてまた出かけるから俺はいいや、兄貴、3時間くらいでいいか?」