恋愛偏差値0の私は全く意味もわからず先輩を追いかけ先輩の家へ行ったものの、話には聞いていた予想通りの汚部屋
高身長、イケメン眼鏡男子の堤先輩は一人暮らしで、面倒臭がりで掃除も料理も出来ない男子だった
決して誰も想像しないであろう所を私には見せてくれた
「はぁ、落ち着く」
リビングに入るなりソファに座り制服を脱ぎっぱなしにする
まあ、周りをみれば服もあちこちにあるから制服を脱ぎっぱなしにしたのにも驚かない
「あの、お昼ご飯作っていいですか?」
「うん、材料持ってるからそうなのかなって思った、何でもキッチンのもの使っていいよ」
と言いながら横になった
部活で疲れてるのかなと思いながら昼食を作り始める
片付ける気あるのかなー、絶対無いよね(笑)
とりあえずキッチン回りを片付けて調理に取りかかった
「先輩?」
返事がない
昼食が出来てソファに起こしに行くとスースーと寝息が聞こえた
寝てる……
私が来てること知ってるよね
そんな無防備でいいのかな
少し半開きの口に目がいく
前も思ったけどまつ毛も長いし目尻のほくろも可愛い
「ぐぉっ」
いびき?
私は可笑しくなって声に出して笑っていた
「ぷっ、ハハハ」
私の笑い声で先輩は起きた