「立ってるだけでかっこいいよねー」

「うんうん、わかるー」

あれ?

「あの、それは永和くん?」

「そうよ、私達はイケメンを見るだけで幸せだし(笑)」

「百華なんて、もう名前で呼ばれてるし、呼んでるし、全く羨ましい」

「さっ、百華が素直になった所で帰ろ、帰ろ」

「うん、もっと百華の話聞きたいよね、カフェでも行く?」

「行こ行こ〜」



ふぅ、よかった……

百華はお風呂から出てベッドに横になっていた

何か自分の気持ちも楽になった気がする

結局永和くんのおかげでもあるのかな……

先輩から電話がかかってきた

「もしもし?」

「百華ちゃん、次の土曜日休みになったんだ、デートしない?」

「あっ、はい!」

ちゃんと今日の事を報告しよう……



土曜日ショッピングモールに来ていた

先輩のバスケ用品の買い物を済ませアクセサリーショップに連れて行ってもらいネックレスを買ってもらった

「いいんですか?」

「うん、中々会えなくて申し訳ない、これを見て俺の事思い出して(笑)」

「はい!嬉しい」

「百華ちゃん、人多いからはぐれないで」

先輩は私の頭を自分にひきよせる

「捕まってて……」

「えっ、私はもう先輩のものですよ?」

「あっ、……クスッ、そういうことじゃなくて……」

先輩は私の手を取って自分の腕に持っていった

「俺から離れないでね!」

「あっ、なるほど(笑)」

私はギュッと腕にしがみついた