「じゃあ、行こうか」

「はい」

最初のデートは図書館にした

先輩は卒業したものの私はまだ学校だ

学年末が悪かった私は春休みに短期で塾へ行くことにしたことを話すと教えるよと行ってくれた

てっきり、先輩の家で教えてくれるのかと思ったら場所は図書館

「だって、絶対ダラダラしちゃうもん」

「それは、先輩だけでしょ(笑)」

「まあまあ(笑)」

先輩の後をついて行った


図書館で小声で教えてくれる

近い、近いんだけど集中しなきゃ

私の方が勉強が頭に入ってこない

「ちょっと休憩する?」

「はい」

自販機の暖かいミルクティを口に運ぶ

「百華ちゃんは俺の行く大学に来る?」

「できれば行きたいです」

「もうちょい頑張らないとな(笑)」

「はい、それはもう十分わかってますけど」

「うん……」

先輩はコーヒーを口に運ぶ

きっと出来ない子だと思われてるんだろうな

何とか春休みに勉強頑張らないとな

「さて、もうひと頑張りしようか」

「はい」

私達は図書館の閉園時間まで勉強した

最初のデートは頭を使い、帰りにカフェで甘いものを食べて帰った