先輩は部活の集まりがあると言うことで帰っていった
すぐにおじいちゃんも帰ってきて眼鏡を外す
「おじいちゃん、ありがとう」
「堤くんが来たのかい?」
「うん、これ部屋に置いておくね」
おじいちゃんはにっこり頷いてくれた
私は1枚のメモと眼鏡を握りしめて自分の部屋に行く
先輩の携帯番号が書いてあった
店に出る時は携帯を置いていくから書いてもらった
携帯番号を登録するとLINEも同時に入ってきた
ピロンと音がして先輩から入ってくる
“よろしく、百華ちゃん、今電車降りて会場に向かってるよ ”
“ 楽しんでくださいね”
スタンプが返ってきた
意外と可愛いスタンプを使うんだなと思いながら笑ってる自分に気づく
楽しい……
私、告白というものをしてしまったんだよね
今になって、冷静になる
先輩とは次の土曜日に約束をしていた
土曜日、駅で待ち合わせだ
駅のすぐ前が家の私は電車が着く時間をみて家を出る
私服姿の先輩はこの間も思ったけどカッコよかった
スタイル抜群だし、足も長い、モデルでもできそうな雰囲気を出していた
また、周りの人も振り返る
ヒラヒラと手を振って私の方に寄ってきた