《……かくして栗原浩子というひとりの女性の今世の物語は終わった。彼女にどのような来世が待っているのかは我々の占をもってもにわかには分からないだろう。けれども、願わくば彼女の愛が、不滅のものでありますように。陰陽師は、霊能力は、ただの魔法ではなく、心と心を結びつけるためにありたいと祈り、筆を置く。(名)》