ひとりきりになり、私は部屋で膝を抱える。

ため息をつきながら手に取ったのは、先日届いたクラス会のハガキだった。

日時は八月の中旬。時間は午前十一時。会場は西中学校体育館。出欠の箇所にチェックを入れて返信用ハガキで返事をすることになっている。

クラス会幹事の欄には二年一組の時に学級委員長だった山田くんの名前が記載されていた。

クラス会って、こんなに早く行われるものなのかな。まあ、年に一回集まってるクラスもあるって噂だし、来年は受験などでバタバタする時期だから、今年の夏にやろうということになったのかもしれない。

クラス会という言葉には惹かれない。仲良くしてた友達もいないし、私に会いたい人だってきっといない。

これが一年や三年の時のクラス会だったら迷わずに欠席で出していた。でも届いたのが二年一組のクラス会だったから、私はハガキを穴が開くほどに見つめてしまう。

旭は途中で転校してしまったけれど、間違いなくのクラスの中心人物だったし、彼に送っていないということはまず考えられない。

おそらく……旭の元にも同じハガキが届いているはずだ。

出席……するんだろうか。悶々と考えていると、クッションの上に置いていたスマホが鳴った。

【忙しくて連絡返せなかった。本当にごめん】

四日ぶりに表示された旭の名前。日数からすればそんなに長い時間でもないのに、私はこのまま音信不通になるかもしれないとまで想像していた。

だから返事が届いて心の底からホッとしている。