翌日になる。
民宿の掃除を手伝っていると、受付の前にお土産が売られていることに気がついた。
Tシャツもあれば、貝でできたコースターやマグネットなどの小物もある。

可愛らしいと眺めていると「気に入ったば?」と急に後ろから声をかけられた。
知念のおじぃだった。
「おじぃ。帰ってたんですか?」
驚いたのが面白かったようで、高々に笑う。
「今よ。そんなことよりよ、そこのTシャツ、バー(私)が作ったど」

おじぃの似顔絵がプリントがされていてコミカルだけど、着るひとがいるのだろうか。
口には出さないでいると、着てみるかと広げてハナにあわせる。これを着ていたら知らないひとが見たら、おじぃのファンに見えるかもしれない。

もらっても困るかな。このプリントが可愛い気もしてきたけど。困っていると玄関からカイリが来て
「お前、今日、何時に行くの?」