向こうにいるカイリに
「一緒に遊んでたんだね」
と笑いかけ
「いや、先生の家に行こうとしてたから、止めただけ。早かったんだね」
「うん。思ったより、早く終わったからね。前倒しをして帰って来たんだよ」
ハナはソウメイから離れると、また弟子になりたいことを伝えようと思った。
勢いに任せないと伝えられない気がした。

「先生、あのね」と言うのを「明日」とソウメイは遮った。
「時間があったら、遊びにおいで。よかったら二人で。お土産もあるから」
「……あ、うん」
「じゃあ、気をつけて帰って」
「うん。先生、明日ね」
「あ、ハナ」と、ソウメイは髪から落ちたハイビスカスを拾って、ハナに手渡した。

受けとりながら、ハナは、この花の精霊がソウメイを連れてきてくれたような、そんな感覚になった。