「ねーねーに、俺の部屋案内するば」
「はいはい。好きにしてください。おもちゃ散らかってるけど、気にしないでね。ご飯、もう少しだし、ヨウイチさんもすぐに来るから」と、扉の奥に消えた。

「ねーねー、名前がハナば?」
「うん」
「ハナねーねーはお花なんだな」と嬉しそうに言う。漢字は違うけど、うんと頷いた。
「ミナトくんっていうのかな? いくつなの?」
「そうば(そうだ)。4歳。もう少しで5歳ど」
手を広げて教える。
「じゃあ、ミナトくん、仲良くしてね」
「ミナトでいいど。みんなそう呼んでるば」と言うので、ハナは屈んで目線を合わせた。
「じゃあ、ミナトね。私もハナでいいよ」と、改めて呼ぶと照れたようにそっぽを向いて「特別だからな!」と言った。

俺の部屋を見せると言いながら、ミナトは家の中、全体を案内し始めた。
一階にリビングや知念のおじぃ、お母さんとミナトの部屋があって、二階はハルカとカイリ、ナギサの部屋が階段を挟んで別れていた。
リビングは吹き抜けになっていて、天井が高く、二階の廊下から見下ろせた。
青を基調としたサーフスタイルの爽やかなインテリアで統一されている。
二階の廊下から、リビングを眺めていると「ハナちゃん?」とナギサに呼ばれた。