「ありがとう」

永遠はまっすぐ百華を見た

「いえ……」

百華は恥ずかしくなって目をそらせた

「これで放課後まで大丈夫かな?」

「あまり触ったりしないで下さいね」

うんと頷きながらおにぎりを頬張る

「あのさぁ、今日一緒に帰らない?」

「へっ?一緒に?ですか?」

「うん、誰かと約束してる?」

「……約束は特には」

「店長とこに行かないとさー」

「あの、部活は?」

「休む、部活やってたら店が閉まるから」

永遠はポリ袋にゴミを入れて、百華のパンの袋も自ら百華の手からとり片付け始めた

すみませんと百華は言い

「おじいちゃんに言っておくので部活に出て下さい」

「えっ!いいの?」

「はい」

「おじいちゃん?お父さんじゃなくて?」


「はい(笑)祖父です」


予鈴が鳴った

「あっ、戻りますね」

「うん、じゃあ、甘えていいかな?部活終わって寄らせてもらう、8時前くらいになっちゃうけど」

「わかりました、ご馳走様でした」

百華は急いで教室を出た



百華ちゃんか……

面白い子だな(笑)