「俺のファン?あー、悪いけどそういう目で見てる子とはあまり関わりたくないんだよね」

えっ、意外……

「百華ちゃんは違うっしょ?(笑)」

「まあ、そうですね、キャーキャー言ってる友達の気持ちはちょっと分かりかねます」

先輩は眼鏡を指で持ったままニコっと笑う

「あーあ、この眼鏡気に入ってたんだけどな」

「修理すれば直りますよ」

「ホントに?」

「多分……?」

「じゃあ、帰りに百華ちゃん家に行こうっと」

だから、名前……

と言おうとしたが大事な事を思い出した


「あっ!すみません、時間てわかりますか?購買……」

「購買行くんだったから走ってたの?」

「はい、お弁当を持ってくるのを忘れてしまって」

永遠は腕時計を見た

「もうすぐ昼休み終わるよ、こっちへおいで」

永遠は使われていない教室の窓を開けて入り、後ろのドアの鍵を開けた

「入って」

百華は言われるままに入っていった

永遠は鞄からパンを3つ出して百華に見せる

「どうぞ、食べて」

「いいんですか?」

「うん、眼鏡を届けてくれたお礼だよ」

「じゃあ、1ついただきます」

百華はポケットから財布を出した