午後の授業中、また百華は考えていた

明日か……

先輩の家なんて、行っていいのかな……


うん?私は眼鏡屋の孫として、眼鏡を探しに行くんだよね

きっと早く見つかったら早く帰れる

でも、先輩の食事も気になるし

午後の授業は全く頭に入らなかった




次の日

百華は駅で待っていた

手には食材を入れたエコバックを持って

緊張する……

勝手に料理とかするって言ったらどう思うかな

彼女じゃないのに……

「お待たせ、百華ちゃん」

「あっ、お疲れ様です」


永遠の声に振り向いた百華は永遠の隣にいる2人の男子にも頭を下げた

「永遠、彼女出来たのか?」

「見ない顔だね」



「あの……」

「百華ちゃん、バスケ部の3年生だよ」

「おっ、永遠が女子を名前呼びなんて珍しいな」

「いつの間にだよ〜」


「ん〜まだ捕まえただけだよ(笑)」

ん?捕まえた?

百華は永遠を見た

「わ、私?
つ、捕まったんですか?」


「(笑)行こう百華ちゃん、じゃあな」

永遠は百華のエコバックを取った


「えっ、先輩、急に……ちょっと待って下さいよ」

あっ

百華は先輩の友達2人に頭を下げ永遠について行く

「待って……早いですよ、先輩、せんぱーい」


永遠は後ろを向き百華に笑いかける

「百華ちゃん、俺に捕まってよね!」

「えー!」

走っていく永遠に百華は必死でついて行った




END