百華はお弁当を開けて永遠に渡す

「えっ、いいの?」

「今日はパンが食べたい気分なんです、交換」


永遠は鞄から3つのパンを出した

「また3つ?(笑)」

百華はパンを1つ選び食べ始める

「お弁当嬉しいー」

「コンビニでもお弁当あるでしょ?何で買わないんですか?」

「モグモグ……んー、面倒い……」

「面倒い?」

「選ぶのが……」

「はっ?」

「朝は人も多いしすぐ決めたい、パンもおにぎりも何でもたべるからいつも適当に棚からとる、夕食はお弁当かラーメンかなー、そんときはゆっくり見る」


「部屋が怖いんですけど?」

「大丈夫全部食べるから残飯ないし(笑)」

「先輩って……出来ない人なんですね、ちょっとイメージが……」

「だからみんな勝手に想像するじゃん」

あっ……

「俺、何でもできるわけじゃないから……」

と言って卵焼きを食べる


そっか……みんなの期待が先輩にはあまり嬉しくないのかな

でも最低限出来ちゃうからもしかして1人でいたいのかな……


「先輩、お昼食べる友達いないんですか?」

「ぶっ、友達はいるよ」

永遠は咳こんだ

「先輩、私来た時寝てましたよね?もしかしてサボりです?」

「いつもじゃないよ、黒板見えないしさ」

「それは言い訳です!(笑)」