コンビニか……
でも、世の中にはコンビニで済ます人も大勢いる訳で何も珍しい事ではない
自分があまり利用しないだけである
そして今日も眼鏡なしとの情報だった
ずっとつけていられるんなら眼鏡じゃなくてもいいんじゃないのかな、どうせ部活でつけるんだし
もしかして……部屋から眼鏡が探せてない!
先輩ならありえるよね、だって部屋汚いって言ってたし、あっ汚いとまでは言ってなかったか
百華はだんだん気になり始めていた
そして3日目の昼休み、私は2人に用があると告げて3年の校舎の4階に上がってみることにした
先輩がいなかったら帰ればいい……
そう思いながら小走りで階段を上がる
この間の教室の窓をゆっくりと開けてみた
居た!寝てる?
「先輩!堤先輩」
少し小さな声で呼んでみた
先輩の体はぴくっと動くと百華の方を向く
ん?目が細い
「誰?」
見えてないんだ
「百華です」
最初名前で呼ばれるのを嫌がったのに自分から名乗ってしまった
「あぁ、……百華ちゃんか」
ぼーっとしている先輩は子供みたいに目をこする
立ち上がって後ろの鍵を開けてくれた
「先輩、コンタクト入れてないですよね?」
「うん……」
「見えないでしょ?」