急に恥ずかしさが込み上げてきて百華は顔が真っ赤になった
言い方……悪かったかな?
男の人がシャツの下に何か着てるなんてお父さんが着てるのを知ってるのと、クラスの男子の袖の部分が透けて下に着てるんだなって思っただけだ
ドライヤーで乾かしたカッターシャツをハンガーにかけて、百華は夕食の準備を始めた
キッチンの椅子に座っていた永遠は携帯を取り出して何かしている
「先輩?」
「ん?何」
「もしかして今日は朝、昼、夜とコンビニのものですか?」
「そうだよ、料理苦手でさぁ」
料理が苦手?
親はいないのかな?
「聞いてもいいですか?」
「うん、何?」
「一人暮らしですか?」
「そうなんだよ、よくわかったね(笑)誰も知らないのに百華ちゃんは当てちゃった(笑)」
「お昼にあった残りのパンとかは?」
「部活の前に食べた、俺ね百華ちゃんみたいに家庭的な子好きだな(笑)」
「そんな簡単に好きとか言わないで下さいよ、ただ、先輩の苦手な家事ができる子がいいってだけじゃないですか
誰でもよくないですか?私じゃなくても……
女の子にそういう事ばっかりいってるんじゃないんですか?」
「そんな事言わないよ、さっき言ったじゃん、一人暮らしの事は誰も知らないって」
あっ、そっか……