「雨は止んだよ、1dayのコンタクトのサンプルをあげるから持ってくるよ、いれて帰るといい」
「すみません……」
ぐぅーと先輩のお腹の虫が鳴った
「腹減った〜コンビニ寄って帰ろ」
といって永遠は立ち上がった
コンビニ?
百華はドライヤーの線をクルクルと巻きながら永遠の方を向く
朝もコンビニに寄ったって言ってたのに?
「先輩、夕食食べていきませんか?お口に合うかわかりませんけど」
百華は気がつけば永遠を誘っていた
あれ?私何言ってるんだろう
「百華ちゃんが作るの?」
「はい、もう作ってます、おじいちゃんいい?」
「いいけど、じゃあ、コンタクト持ってくるよ」
すみませんともう一度言いながら永遠は頭を下げた
「じゃあ上がってください、あっついでにカッターシャツもドライヤー当てるので脱いで下さい」
「えっ?脱ぐ?」
「下、Tシャツとか着てますよね?」
「あっ、うん」
永遠はネクタイを外しカッターシャツを脱いで百華に渡した
「椅子に座ってて下さい」
そこまで百華は一気に言うと先輩に背を向けた
私……なんて事を言ってるんだろう