レッドヒーローズは緒方龍彦が中学生二年生の時に作ったチームだ。最初の頃は親友の誠也と二人だけのチームというよりはコンビだった。

それが段々と大きくなり、今では北区一帯を占めるまでになった。

化物じみた腕力。

挑む者たちを圧倒的で一方的に駆逐していく。

今いるメンバーは思った。緒方龍彦が一番強いと。

逆らうだけ無駄だと。恐怖によって集まった集団であった。

そんな集団だから個々の考え方が全く違う。

チームの為に動く者、チームの権力を笠に着て非道に走る者。そんな人間の集まりの中でレッドヒーローズの証として、赤い色のリストバンドしている、ただそれだけがメンバーを繋ぐ印だった。

カラーギャングとしての評判は最悪。

それは緒方龍彦の人格とは関係なく、適当に集まった集団なのだから致し方無いのかもしれない。