龍彦の横にいる黒髪の爽やかそうな顔をした青年が仲裁に入った。

龍彦の体の前に腕を伸ばして龍彦を静止して、

「もういいじゃないか、これ以上するとアキラが壊れてしまうよ。たっちゃんは自分のパワーをもっと理解しないと!」

龍彦は羽根つきフードのジャンパーを着た青年に向かって、

「誠也・・・・・・・すまん、熱くなりすぎた」

誠也はアキラの前に行き、そっとハンカチを差し出した。それから振り返りレッドヒーローズのメンバー達を一瞥して、

「お前ら聞いての通りだ、俺たちの仲間が金髪の少年にやられた、このままやられたままってのは気に食わない、いいか、お前ら、そいつを探し出せ、見つけたらすぐに連絡をしろ、決して手を出そうとするんじゃない、いいな?」

誠也はそう言うと不適な笑みを浮かべた。

たっちゃんの本気の喧嘩が見れるかもしれないな。

どんな化物が現れるのやら。面白くなってきたじゃないか・・・・・・・