洋館二階セシリーの部屋。

「ふ、わぁぁぁあ」

ベッドで大きく背伸びしながらセシリーは目を覚ました。

差し込む光が眩しくて、セシリーは目を細める。

「・・・・・・・真白、真白、お腹が空いたわ、朝食の準備はできていますか?」

金糸の少年はセシリーの部屋のドアを二回ノックしてドアを開けた。

「セシリー・・・・・・・今日はよく眠れたようですね」

「そうね、久ぶりに気持ちよく眠れたかしら」

真白はセシリーの顔を覗き込む。

僅か数センチまで顔を近づける、セシリーは真白の方頬に手を添えて、

「真白、私はさっきから言っているでしょう。・・・・・・・お腹が空いたと」

真白は添えられた手を包みこむように手をとり、

「ちゃんと聞いていますよ、朝食の支度は出来ていますよ。それよりも今日は天気がいいので中庭で朝食を取りましょう」

「・・・・・・・そうね、そうしましょう」