市内。繫華街から少し離れた場所にあるどこにでもありそうな公園。
時間は深夜にさしかかりつつあった。

月は欠け。

照らす光は公園に設置された小さな街灯だけだった。

公園の遊具であるブランコの周りにたむろする三人の姿があった。

一人は長髪で金のネックレスをしている長身でいかにも軽薄そうな顔している。

事実、会話も軽薄だった。
「この前の女、家までつい来たのにさ、いざ押し倒すと泣き出して面倒くさかったわ」

目の前に座る小太りの男が座ったままの体制で、
「面倒くさかったって言いながらもやったんだろ?」

「そりゃ、やるに決まってんだろ、泣き叫べば叫ぶほど興奮するってもんでよ」

長身の男は下卑た表情を浮かべた。