『G.S.Sは、高い霊感と特殊能力を持った人間を保護するって話したわよね?

悪霊から守るために、その人達が、どれだけの力を持っているかを確かめる為にG.S.Sに来てもらってるの』


「なんでだ?」


陽一はメリーの話を大人しく聞きながら、階段を進み続ける。


『悪霊は夜に活動する。だから、私たちが貴方たちの家に行って護衛をする必要があるかを見極める為。

そして、力を持っていることによって、危険な目に遭うのは間違いないから、その対策を考えないといけないのよ』


「だから、俺みたいな奴らを此処に連れてくる為に階段を作った訳か」


『そうよ』


陽一は話を聞き、やっと納得したが、やはり階段が長すぎるのは疲れる。


せめて、メリー達の様に浮いて楽な方法でG.S.Sに行きたかった、と心の中で溜息をつく。


「ん?待てよ。誰が対策を考えるんだ?」


陽一は疑問に思い、質問する。


『G.S.Sには“ボス”がいるの。これから、ボスに会ってもらって、今後の対策を考えてもらうの』


「ふーん。で、そのボスとやらに対策を聞いた奴らはどうなったんだ?」


陽一はメリーに質問をする。