『次に、幽霊について。幽霊は、ある条件にクリアした霊がなれる“特別な存在”』
「ある条件?」
陽一は首をかしげる。
『生まれつき強い霊感を持っている、または特殊能力を持っているか』
「へぇー。お前はどっちを持ってたんだ?」
陽一は、なんとなく疑問に思いメリーに質問をする。
『……私は、強い霊感を持ってたわ。で、幽霊たちは、幽霊治安組織、略して“G.S.S”に入社するの』
「なんか…凄い名前だな。で、お前らは人を驚かしたり、悪霊を退治したりするんだろ?」
陽一の質問に答える時、メリーが悲しい表情をしたのに陽一は気付かず、メリーが話を強引に進めても疑問に思わなかった。
陽一は初めて聞くことに興味が湧き、話しを聞くことに夢中になっていた。