【ドウシテ…ドウシテ、“皆”私ノ邪魔ヲスルノヨーーーー!!】
悪霊は悲痛に叫びながら、黒いオーラを周りに放つ。
黒いオーラは悪霊を包み込み、その影響で悪霊の真下の地面はドジャっと音を立てながらへこみ、周りに生えていた木は次々となぎ倒される。
「なんだよあれッ?!」
『“邪念”よ。あれを使われると面倒ね』
「どうやったら、悪霊(あいつ)を倒せる?!」
陽一は悪霊に竹刀を構えながら、メリーに尋ねた。
『2つ方法があるわ。1つ目は、魂ごと消す。
2つ目は、一撃を与えて気絶をさせる。あなたはどうする?』
「そんなもん、2つ目に決まってる。援護を頼む」
「分かった。気をつけて」
陽一は、メリーに強い眼差しを向けながら応える。
【私ハ、必ズ手に入れる---!】
悪霊は、再び近くにあった石を浮かせ、陽一達に攻撃を仕掛ける。