神社に居る人影を見つけた。陽一は、その人物と知り合いだと分かり、思わずブレーキをかけてしまったのだ。


陽一は、その人物に会いに行く為に自転車を神社の近くに留め、神社の中に入る。


「何をしているんだ、古池?」


「ぶ、部長?!何でここにいるんですか?!」


古池は、口を魚の様にパクパクしながら、まるで幽霊を見たかの様に驚いていた。


服装は私服だが、右手に竹刀、左手に清涼飲料水を持っていた。


自主練をして休憩をしているのが分かった。


「なんで、こんな場所で自主練してるんだ?」


陽一は、何故古池がここで練習をしているのかと疑問を抱く。


「うちマンションなんで、練習する場所がないんです。この神社は家から近いんで、いつもここで練習してるんです」


陽一は古池の話しを聞き、疑問が解決された。