「おいおい!なんだ、この漫画みたいな展開は?!てか、俺の特殊能力ってなんだ?!」


ただでさえ、自分に霊感があることで驚いているのに、さらに特殊能力まであることを知らされ、どう受け止めればいいか混乱していた。


『落ち着いて。説明するわ。強い霊感の持ち主の場合、かろうじて私たちの言葉を聞くことができたり、姿を見る事ができる。。

だけど、普通の霊感以下は、私が見えるけど、触れることも話すことも出来ず、私たちも人に関われない』


だから、あいつらは気がつかなかったのか…。


これで、何故あの3人が反応しなかったのかがようやく分かった。


『だけど、貴方は私に触ったり話せる。私も貴方に触ったり話せる。それが、特殊能力なのよ』


「つ、つまり、俺は幽霊とも普通に接することが出来るのか」


陽一の今の心境は、自分が漫画の世界に入っている感覚になっていた。


「ん?だけど、それのどこがまずいんだ?」


先程のメリーの発言に、陽一は疑問を持つ。